粋で美しい松月を味わう@よしむら屋(三重県桑名市三ツ矢橋)

Red List Restaurant

本日(2025.5)は三重県桑名市三ツ矢橋にあるよしむら屋にお邪魔しました。

よしむら屋

トタンの二階屋。無垢の格子窓。
佇まいだけで丼飯がいけそうな「よしむら屋」。
3年ぶり、2度めの訪問となるが、情景が全く変わらないのが嬉しい。

松月@よしむら屋2022.3

3年前の記事をコピペしたみたいですね。
白抜きの関西風暖簾。

ちょっとしたお昼ごはん

よしむら屋といえば「ちょっとしたお昼ごはん」が有名なのだが、以前は謎に包まれており、どんなものが出てくるかわからなかったのですが、令和7年現在は内容が公開されていますね。

味噌中華が無くなってしまった。

メニューに「みそラーメン」が消えてしまった…。
呼称はみそラーメンであるが、味噌中華だったらしい。
味噌中華とは(絶滅危惧メニューNo.2)

机上のメニューに「しっぽく、おかめ、松月、ゆつき」と心躍る文字はあるのだが、味噌中華は見当たらない…。

中華麺の中にも”みそ”の文字はない。
もっともこれは3年前からである。
ここに天南丼があればなぁ〜っと嘆く…。
天南丼とは(絶滅危惧メニューNo.1)

3年ぶり、2回目の訪問者が「味噌中華ないんですか!?」っと伺えるわけもなく「松月と中華そばください。」とお姉さんに声をかける。
子連れの私を確認し「中華そばは”みに”もありますよ!」っと誘導してくれたので、中華そばは”みに”をお願いした。

子供は瓶コーラで乾杯!
保冷庫にはハイシーオレンジにコーラにジンジャエール(Amazon)がありました。
アタクシも”ジュース”お願い!っと言って、オレンジジュースでも飲めばよかったっすね。
移動手段が車のためドリンクメニューをできるだけ見ないようにしていた酔っぱらいのお父さんの大きなミスですな…。

乾杯を済ませた頃には提供される松月に中華そば。
子どものためのとりわけ皿とスプーンも添えてくれるホスピタリティーがありがたい。

松月〜粋で美しい一杯〜

松月とは(絶滅危惧メニューNo.3)

松月とは、東海圏内の”うどん”の種物の一つ。そばでもきしめんでもなく”うどん”の種物なんです。
メニューに”松月”とあり、松月をお願いすれば、うどんで提供されるのが正式である。
汁は白汁。
具は板海苔に卵。
卵を月、板海苔を松に見立てたことが呼称の由来とされている。
葱は別皿。繊細な白出汁を味わうためか、別皿で提供されることが多い。

こちらの松月は白出汁のうどんに四角い板海苔。
おぼろ月夜のような玉子の白身。
お手本となるような松月ですね。

提供された瞬間に鼻をくすぐる海苔の香り。
うどんを一箸、二箸たぐり、出汁で流し込む。
海苔でうどんを巻いてもう一箸。
玉子を崩してうどんに絡め味わう。
青菜で奢った口をリフレシュさせる。
後は混戦。うどん、出汁、海苔、青菜、玉子をすすり込む。
嗚呼!うめぇ〜!!
松月発祥の地でも令和の今は見かけないメニューとなっております。絶滅させないため是非是非味わってください。

名古屋ブラックラーメン!?

”みに”中華そば。
名古屋ブラックのスープですね。
実は名古屋の麺類食堂が提供する中華そばは真っ黒い汁が合ったりする。
勝手に名古屋ブラックと命名しているが、かえしがたまり醤油メインだと真っ黒なスープになるんですよ。
たまり醤油(Amazon)ってのは東海3県の代表的な醤油で、豆味噌由来の醤油である。刺身はこれじゃなきゃイケナイ!って方も多い。
この名古屋ブラック中華そばも絶滅危惧メニューなのだが、アタクシはラーメンに造形が浅いため…、まとめるのをためらっている。
そもそもブラックラーメンは富山が有名なので、名古屋ブラックと銘打ってもいまいちなのかもしれませんし…。
名古屋ブラック中華そば&天南丼@二ツ玉202408

”みに”とは言え分厚いチャーシューが二枚はいり、シナチクがどっさり。
麺の量も少なくない。
子連れの姿を見て気を使ってくれたお姉さんに感謝。

松月を愛で、中華そばを味わい、麺類食堂の素晴らしさを堪能できた。
アタクシの動線にないので、なかなかお邪魔できませんが、すぐにでも再訪したいお店である。
ごちそうさまでした。

ちなみに駐車場は前向き駐車厳守である。
お姉さんがお店から出てきて注意してくれます。

訪問履歴
松月@よしむら屋2022.3

よしむら屋
0594231094
三重県桑名市三ツ矢橋61
営業:11:00~終売まで
定休:木



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