英語が話せない親の英語教育
親が英語を喋れなくたって、子供は喋れるようになります!これは絶対です!
週末、子どもたちを連れてショッピングセンターを歩いていると、高確率で耳にするフレーズ。
「お子さんに英語は習わせていますか!?」
浦安のネズミや多摩の猫のキャラクター、カラフルなタブレット端末など、子どもが喜びそうな魅力的な体裁で近づいてくる英語教材の勧誘。
無料配布の風船に釣られ子どもたちはテーブルに駆け寄り、親は勧誘を受けることになる。
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「よかったら、こちらを聞いてみてください!」
っと高校以来のリスニングテストは、ネイティブと思しき音声のRとLの聞き分けテスト。「大人には区別が難しいんですけど、お子さんはちゃんと聞き分けられるんですよ!」と満面の笑みで言われると、親としてはついチラシに書かれた値段を確認してしまう。
さらに畳み掛けるように、「ネイティブの発音を身に付けられるのは今しかありませんし、小学校で英語が必修化されましたし、何より語学は早く始めるべきです!」
脳の発達における「クリティカルエイジ(臨界期)は8歳から13歳までだったけ!?」なんて話も頭をよぎり、「そうかな!?」「これは今すぐ始めないと後悔するのでは!?」と、冷静な判断力を失いかけ、気づけば契約書にサインをしてしまいそうになる…。
子どもたちの将来を思う親心と、巧みなセールストークが交差する瞬間。これもまた、現代の子育て風景の一つなのかもしれません。
ネイティブの発音って必要!?
語学は突き詰めれば「自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを理解するためのツール」に過ぎません。そして、コミュニケーションの約93%がノンバーバルコミュニケーション、つまり言葉以外の部分(表情、ジェスチャー、声のトーンなど)で成り立っていると言われています。そう考えると、「完璧なネイティブ発音」を身につけることの意味はどこにあるのか、疑問に感じるているの三姉妹のパパなのである。
だって、日本のテレビ番組に登場する外国人タレントの方々を見れば、その答えは明らかではないですか?
彼らの日本語は、必ずしも完璧なネイティブ発音ではありません。卓越したコミュニケーション能力で日本で活躍し、お金を稼いでいます。むしろ、敢えてネイティブ発音をしないこと自体が「個性」や「売り」になっている方もいるくらいです。
結局はコミュニケーション能力が高ければ言語は関係ない!ってことなんですよね。
橋、箸、端。イントネーションが違っても会話の内容で分かるもんです。なんなら、こちらのコミュニケーション能力が試されてるようなもんですよ!
”学校英語”の成績を良くするためには
とは言え、やはり親としては「なんとなく学校の成績が良い方がいいんじゃないか?」と思ってしまうのも正直なところ。
テストで良い点を取ってほしい、将来の選択肢を広げてあげたい、そんな気持ちは拭い去れません。
しかし、どんな教育でも、ゴールを明確にし、現状を把握しないことには、決して目標達成はできません。
語学学習も同じです。「何のために英語を学ぶのか」「将来どうなってほしいのか」を親子でしっかりと話し合い、目標を具体的に設定することが何よりも大切です。
「勉強しろっ!」っと、我が子のかわいいお尻を叩く前に、まずは「英語学習のゴール」を明確にしてみましょう。
お子さんの小学校での英語の成績を上げるには、まず学校が何を求めているのか、そして何を学ばせなければならないのかを理解することが肝心です。その答えは、文部科学省が定める「学習指導要領」に明確に記されています。
学習指導要領【外国語活動・外国語編】の目標を読み解く
平成29年告示の小学校学習指導要領「外国語活動・外国語編」の目標を見てみましょう。
「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」
この大目標の下に、さらに具体的な3つの柱が挙げられています。
- 知識及び技能: 英語の音声、文字、語彙、表現、文構造などを理解し、聞く・読む・話す・書く活動で活用できる基礎的な技能を身につける。
- 思考力,判断力,表現力等: コミュニケーションの目的や場面に応じて、身近な事柄について聞いたり話したり、推測しながら読んだり、語順を意識して書いたりして、自分の考えや気持ちを伝え合う力を養う。
- 学びに向かう力,人間性等: 英語圏の文化を理解し、他者に配慮しながら、主体的にコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
こんな感じで学校では成績をつけています。
成績アップに繋がる家庭でのアプローチ
結局のところ、「読む」「書く」の学習は避けて通れません。単語や文法を覚えることは、言語学習の基本中の基本。言語の習得は「暗記と繰り返し」に尽きると言っても過言ではないでしょう。効率的な単語学習や基本的な文構造の理解のためには、五感を使い、体を動かしながら叩き込むようなアプローチが有効です。いわゆる体で覚えろ!って奴ですね。付き合えるのはお父さん、お母さんしかいないのです。
一方で、「コミュニケーション能力」は、単に英語が話せるだけでは高まるものではありません。これは、日本語でのコミュニケーションにも通じる部分です。学習指導要領にある「主体的にコミュニケーションを図ろうとする態度」や「自分の考えや気持ちを伝え合う力」を育むためには、実践的な「演じる」機会が重要になってくるでしょう。
学校での成績を上げるという観点から見れば、まずは「書かせる」「読ませる」機会を増やし、語彙力を着実に増やすことが、テストの点数に直結しやすい対策と言えます。そして、コミュニケーションの部分については、家庭では「積極的に授業に参加しなさい!」「表現することを楽しんで!」と、ポジティブな声がけで学校へ送り出してあげることが大切です。
学習指導要領を理解することは、闇雲に学習を進めるのではなく、目標に向かって効率的に学習を進めるための羅針盤となります。
最高で最強の語学教師
子供に言葉を教えたお父さん!お母さん!貴方は世界一優秀な語学教師なのです。
生まれた子供に愛情を持って話しかけ続ける。初めて発した音を「パパ」、「ママ」聞いてあげ、喜んであげる。
理解していないと思いながらも言葉を浴びせ。反応が無くても絵本を読んであげ、言葉のシャワーを浴びせ続けました。
今では「少しは黙っとけ!」っと言うくらい話せるようにしたのですから、英語で同じことをしてあげればいいだけなんです。
子供が英語を話せるようになるには、話しかけ、聞いてあげて、褒めてあげる!これにつきます。
世界一優秀な語学教師の”親”ならば誰もが知っているはずなんですが、子育てに忙殺されて忘れちゃうんですよね。
コスパの良い英語教育
とはいえ英語のために”子育てをやり直すのはもう無理!”、”英語で話しかけるなんてもっと無理!”、”子供に英語で返されたらどうするの!”っと考えるのも親の正直な意見。
塾や英会話教室に通わせるには時間もコストも状況が許さない方のためにご提案!
ラジオ英会話
長年のノウハウと実績があり、教材の質も折り紙つきだ。
音声教材は無料、今時なのでネットで配信もしている。
聞き逃し配信は過去1週間のみなので、また勉強の習慣づけには素晴らしい。
90年の歴史を持つ、もっともコスパの良い英語教材と言うのは間違いない。
読み聞かせ代わりにベットで15分、朝起きたら目覚ましの15分レッスン。
生まれた子供が話せるようになったのは3歳くらいかな!?
3年も続ければ、お子さんは「英語でしゃべるな!」って言わなきゃならなくなるかもしれません!?
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中学生の基礎英語 レベル1(テキスト 660円、Amazon)聞き逃し配信
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最もコスパよく英語を身につける方法の一つってのは間違いがありません。
我が家は朝起きたら英語というのが習慣づいています。
オンライン英会話
ネット環境さえあれば、自宅でもカフェでも、海外からでも英会話レッスンが受けられます。
ただ、選択肢が多すぎて「どこを選べばいいの?」と迷ってしまうのが現実!
その迷っている時間が語学を習得するにはもったいない時間。
オススメはDMMオンライン英会話。
レッスン予約締切が15分前まで!
登録から始めても30分後にはレッスンが受けられます。
チケットも一コマづつ購入でき、8分レッスンはなんと325円。
無料体験レッスンもあるので、とりあえず経験してみる。語学学習で一番大切な「言葉のシャワーを浴びる」ことが出来ます。
我が家では「子どもと一緒に受けてもいい?」っと講師に伺い。OKが出れば、家族で英語を話す機会を得ている。めちゃくちゃコスパの良い英語教育となっている。
講師も豊富で日本人、ネイティブ、非ネイティブと揃っておりますが…。
オススメはフィリピン人講師
フィリピンでは英語が公用語であり、教育やビジネスの場面でも日常的に使用されています。実際、多くの欧米企業がフィリピンにコールセンターを設けているのもその証拠。
彼らの英語は非常に聞き取りやすく、文法も正確。優しく穏やかな話し方で、初心者にも安心して学べます。
ネイティブの発音もいいんですが、イギリス英語とアメリカ英語では随分違うので、英語の苦手な親が「どちらの国の英語を喋りたいか?」確認してから講師の国籍を選ばなきゃいけないハメになります…。
24時間いつでもレッスンが受けられ、講師の指名もしやすいです。
無料体験も充実しており、一度試してみてもいいかも!
【ネイティブキャンプ】も予約なしで受講できる「今すぐレッスン」が特徴で、世界中の講師とレッスンできます。こちらも”今すぐ”がポイントですね。

年齢にこだわるのであれば【ハッチリンク ジュニア】

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フィリピン人家政婦
私のおすすめはフィリピン人の家政婦さんを雇い、「家では英語で喋ってね。」っとお願いする。
奥さんの家事負担も軽くなるし、子供も英語に触れられると一石二鳥の試みである。
これはフィリピンという国が、英語公用語国として世界で3番目に人口が多い国であり、日本と違って幼少のころから学校授業で英語が取り入れられてきました。その為ネイティブと対等出来るほど、英語のレベルが高い人が多いからです。
その根拠として多くの米国企業は、コールセンター対応業務をフィリピンに依頼しています。理由は言った通りネイティブに対応できる英語力を備えているから。
本来の依頼は”家政婦”さんですから、語学教師のお仕事はサービス外。無理なお願い、過度の期待は控えましょう。

まとめ
日本語が話せる人は、誰でも英語を話せるようになります。
話すことに特別な才能は必要ありません。
- 毎日少しでも英語に触れる
- 話す環境を作る
- 聞く環境を作る
- 諦めずに褒めてくれる講師を選ぶ(親が最強の語学教師)
- 言語はコミュニケーションツールの一つと認識する
結局、お子さんにとっての最高で最強の語学教師は、他でもないあなた自身です。
子育てに正解はありません。貴方が可愛い子供に精一杯やってあげたことが、最高の子育てだったことは間違いありませんよ!
休みのない子育て、毎日毎日お疲れ様!
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