松月を幻にしたくない@角千商店(愛知県海部郡大治町)

Red List Restaurant

本日(2025.8)は愛知県海部郡大治町砂子大宮崎にある角千商店さんにお邪魔しました。

この佇まいだけで丼飯食える方いらっしゃるんじゃないでしょうか!?
はい、アタクシのことです…。

角千商店

手打に丼物一式の看板。庇テントにはうどん・ラーメン・料理材料の文字。料理材料ってのが屋号の商店を意図するところでしょうね。

店内

店内こんな感じ。通路のど真ん中は駄菓子が並び、左手にうどん屋らしきカウンター。暖簾の奥にはイートインスペース。

店内右手には駄菓子が並びます。

カウンターにはうどん、そば、ひやむぎが並んでおりました。
昔の市場には、茹でたてのうどん玉を販売する製麺所がありました。市場で働く人々は、並べられた常温の麺に、製麺所自慢の出汁をかけてもらい、手軽に食事を済ませていたそうです。常温のうどん玉に冷たい出汁をかけたうどんを「コロ」と呼ぶようになったという説もあります。
これが製麺所の原風景って感じがしますね。

1畳ほどの厨房ですが、手打ちうどんの看板に恥じないでっかい釜。この釜だけでも文化遺産になりそうである。

駅のホームにあったような看板が現役である。

イートインスペース

店内正面にある暖簾をくぐるとカウンターにテーブルがあります。

松月

机上にメニューはなく、短冊が壁に張り巡らされております。
松月の文字を確認出来たのはこの上ない喜び。松月は松月であって、松月うどんでも、月見うどんでもないんです。
松月とは(絶滅危惧メニューNo.3)

「松月ください!」っとお願いすると、「松月売り切れ!白汁なくなっちゃった!」っとのお答え。残念だが、やはり松月の汁は白出汁ってのが再確認できただけでも良しとしよう…。

ざるうどん

そんな訳でやる気もなく、妻のざるうどん。
バナナがついてくるってのが愛知県の過剰なサービスを表していますね。

かけうどん

大姉ちゃんのかけうどん。こちらも”かけ”と言ってもかまぼこに青菜くらいは入れないとね!ってな愛知県の過剰サービス品質。
大姉ちゃんは「出汁が美味しい!」なんて言いやがって、白出汁が味わいたかったお父さんの気持ちを逆なでします…。

かつ丼うどん付

お父さんはかつ丼。味噌汁代わりの小うどんも昭和な感じですね。漬物が2種類入った豪華なもの。
小うどんは妹ちゃんずに渡し、かつ丼に取り掛かる。これっきし昭和なよく揚げですな。季節柄もあるんでしょうが、これだけのディープフライは久しぶりにいただきました。

ふと視線を上げると、開店当時に送られただろう大入り額。

なんと送り主は「瓢箪山、牛巻、中村」の名前が連ねています。実は愛知県には角千の屋号を持つうどん屋さんが多数ありまして、いろいろなストーリーがあるんですね。こちらもお話を伺ってみないといけないかもしれませんね。

角千商店googlemap
0524318683
愛知県海部郡大治町砂子大宮崎2660
営業:10~19
定休:日

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