本日(2025.8)は名古屋市中川区尾頭橋にある葉栗屋さんにお邪魔しました。
天南丼シリーズである。天南丼とは(絶滅危惧メニューNo.1)
流石!分かってらっしゃる!どうですか!?このビジュアル!!

葉栗屋
令和7年愛知県に葉栗屋の屋号を持つお店は2店。名古屋市中区尾頭橋と春日井市にある。春日井の葉栗屋さんにはお世話になっていますが、尾頭橋の葉栗屋さんは初訪問となります。

葉栗屋の暖簾
緑の染め抜きで関西風の暖簾。春日井市の葉栗屋も緑の染め抜きなんだが、関東風で家紋には葉の文字を栗で囲んだ可愛い紋なんですね。やっぱり関係は無いのかな!?

ディスプレイも昭和
老舗たる証の食品サンプルはクールジャパンで見直されているので復活の見込みがありそうだが、招き猫に、福助も最近見ないですなぁ~。招き猫はインバウンドで海外に流れ、福助は合理的配慮(内閣府大臣官房政府広報室)で姿を消したし…。座布団の上に座っている女の方は裏返しがあるやつかな!?令和の時代にはこんなディスプレイを作り上げることは出来ませんね。

100年食堂
創業は昭和元年(1926年)、葉栗郡(現在の一宮市、江南市辺り)出身の初代が別の場所で開業し、翌年にこの尾頭橋の地で店を構えたそうです。
葉栗屋 @名古屋市中川区・尾頭橋 (2)(ハリーの「聴いて食べて呑んで」より)

店内の雰囲気
店内テーブル席に小上がり。2名掛けの小上がりは、最近見ない作りですね。これだけでも100年食堂の雰囲気が味わえるってもんです。
初めての訪問で家族5人という大所帯でしたが、お店のお姉さんが「2席使っていただいて結構ですよ」と声をかけてくださり、その温かい心遣いに感謝です。
メニューを読み解く
店内を見回すと”おつまみ”のメニューがあります。お酒を飲む方が多いんでしょうね。

お酒もかなり充実しております。周りを見ると、諸先輩方が一杯やっている姿が見られます。私も負けじと…、とは思うものの子どもに窘められたりします。

なんといってもこちらにお邪魔した理由は「天南丼」の存在。「天南丼・天(海老天一枚・ネギ・蒲鉾)」の表記。天南丼”天”の”天”はなんだろう!?やっぱり衣多めってことなのかな!?海老天ってのは基本1本か1尾って数えるけど、こちらの海老天は枚で数えるんですね。メニューを読むだけで天南丼とはなにかわかりそうです。

麺類のメニューもうどん、そば、きしめん、中華そば、味噌煮込みと4種類の麺を提供しております。名古屋の麺類食堂って大変ですよね。
エビ天が枚で書いてあるってのは、衣を味わえ!出汁を味わえ!ってなもんなんでしょうかね?おかめうどんも気になるところですなぁ~。

冷やしメニューには「冷やしタヌキそば」も控えており、アタクシの好物がふんだんにあるってわけです。ネットでどんなもんか調べてみたんですが、キャベツマウンテンに圧倒されて冷やしタヌキそばの画像が出てきません。どんなものなんのかだれか教えて下さい!

味噌カツを注文する大姉ちゃんには「残さない量をお願いしなさい」と道徳を教える。
こちらの味噌カツは添えられるキャベツの量が大量で有名。令和の現在食はエンターテイメントになっており、映える写真が取れれば良い!ってなお客さんが多いらしく注意書きもあるのだが、店のサービスを台無しにする無粋な客は多いらしい。この日もライバーさんが「家のご飯は普通が丼ですがよろしいですか?」っと聞かれるほど食べきれない量を注文していましたが、投げ銭に夢中だったらしく、上の空で返事をしておりました。顛末を確認した訳では無いが…、我が家は食育として「残さないで食べる!」「食べ物にも、お店のサービスにも感謝を忘れない!」はしっかり教えていきたいと思いました。

実食
やっこ
さてお父さんは蕎麦前!?うどん前!?麺類食堂の一皿から始めます。「早く出てくるものは何!?」っと昭和の親父な質問をして、出してもらったのが「やっこ」。花かつおに隠れて見えませんが、刻みネギ、おろし生姜、なめ茸まで乗った美味しい豆腐でした。やっぱり豆腐ってうめぇな!っと再確認する一品となっております。

味噌かつ(キャベツ少なめ)
そしてこちらが味噌カツキャベツ少なめ。キャベツの上にはハムのカチューシャを付けております。キャベツを消費するためにドレッシングもついてきますが、味噌が濃いので、ドレッシングなしでも結構な量のキャベツをいただけそうです。キャベツのシェアは快く取り皿まで出していただけるので問題がなさそう。我が家は夫婦と大姉ちゃんで奪い合い、きれいにいただけました。次回は控えめまでいってみようかしらん!?

味噌煮込みうどん
味噌煮込み一本槍の名古屋嬢の奥様は、やっぱりここでも味噌煮込み。かなり味噌が濃く、歯ごたえのある麺にご満悦でした。

きしめん半分
偏食少食アレルギーありの真ん中はきしめん半分。半分と言えど蒲鉾、油揚げ、青菜の乗ったきしめんのお手本のようなミニきしめん。出汁は名古屋クリムゾンとは言えない色合いでしたが、真ん中は一人前でも良かった!っと申しておりました。

中華そば
一番ちっちゃいのは相変わらずラーメン(中華そば表記)。名古屋麺類食堂の中華そばは大概肉類が2種類入っております。こちらはチャーシューとハム。シナチクはどっさり入っております。名古屋の方はシナチクが好きなんですかね!?

天南丼
満を持してのお父さんの天南丼。流石よくわかっていらっしゃるってな面持ちですね。味噌汁に香の物がついた贅沢な一品。

天南丼の旨さ
問:天丼ではなく天南丼をなぜ食べるのか!?答:衣が旨いから!
ジュディ・オングの魅せられて(you_tube)を思い出せるビジュアル。ベリーダンスの衣装(Amazon)らしいですね。
こちらの海老天は出汁をくぐらせた、揚げたてサクサクの食感が楽しいもの。箸で崩して食べるって感じですね。白飯と共に頬張ると、旨いというより、快感!脳を貫く高カロリー!!
副菜に当たる蒲鉾にクタッとなったネギは清涼感を与え、最後の一口まで飽きさせません。ガツガツっと平らげごちそうさま。

やってることは「ドカ食い気絶部(ニコニコ大百科)」に近いのかな!?子どもの食育なんて行っている割にはやってることはこんなもんですな…。
しかし、お店の心意気は粋に受け止め、サービスには感謝を忘れず食を楽しみたいと思うお父さんでした。
天南丼食歴
旨いと言うより、快感!脳が喜ぶ高カロリーが味わえる天南丼。なぜ絶滅が危惧されるメニューなのか不思議である。
天南丼とは(絶滅危惧メニューNo.1)
葉栗屋
052-321-4809
名古屋市中川区尾頭橋2丁目2−20
営業:11:30~13:45, 17:00~20:30
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