戦後80年の初詣。父親に甘える83歳の母。@茶寮「結」(千代田区九段北靖國神社遊就館内)

東京都


本日(2025.11)は千代田区九段北にある茶寮「結」(靖國神社 遊就館内)にお邪魔しました。

先日、年老いた母に「どこか行きたいところはない?」と尋ねたところ、返ってきたのは「靖国神社に行きたい」という言葉でした。
靖国神社HP

靖国神社

母は遺族であり、御年八十三歳。戦後八十年の節目を迎えた今、ほとんど記憶にないという自らの父に、一目会いに行きたいという。その想いを聞けば、不肖の息子としても親孝行の真似事くらいはせねばと、母を連れて靖国の地を踏みました。
さまざまな思想や意見があるのは世の常ですが、「靖国で会おう」と命を賭した方々がいたからこそ、今の日本の暮らしがある。そこで静かに手を合わせることに、今日本に住んでいる日本人が、誰からも文句を言われる筋合いはない。そんな想いが、自然と胸に去来します。

「茶寮 結(ゆい)」遊就館内

靖国神社を訪れたなら、やはり立ち寄らねばならないのが遊就館です。 展示されている遺品や資料を前に、何を感じるかは人それぞれかもしれません。しかし、私たち日本人が決して忘れてはならない事実、受け継ぐべき記憶がそこには確かに存在しています。

とはいえ、あまり硬い話ばかりでは疲れてしまいます。「衣食足りて礼節を知る」とはよく言ったもので、腹が減るのもまた人情。
靖国神社には、「靖國八千代食堂」や「アティックルーム靖國外苑」や「茶寮 結(ゆい)」等、参拝後の休息にふさわしい場所が整っています。
食事処(靖国神社HP)

「早く迎えに来い!」と、八十年ぶりにお父さん(私の祖父)に甘えてきたばかりの後期高齢者の母を連れ、今回は「茶寮 結」にお邪魔することにしました。
店内は白を基調とした、清潔感あふれる落ち着いた雰囲気。

メニュー

テーブル席でじっくりとメニューを眺め、家族で作戦会議を済ませてからカウンターで支払いを済ませるスタイルです。

店外のサイネージ

机上のメニューno.1

机上のメニューno.2

机上のメニューno.3

実食

海軍カレーと横浜カレー

運ばれてきたのは、靖国に来たなら外せない海軍カレー横浜カレー。 小さく刻まれた具材は、一分一秒を争う軍人さんたちが、短時間で効率よく、かつ美味しく食べられるようにと考え抜かれた工夫の賜物でしょう。
海軍といえば金曜日がカレーの日。潜水艦の中では曜日の感覚を忘れないように…など、カレーにまつわる逸話は尽きません。「今日は金曜日じゃないけれど」と笑いながら、その歴史の重みを一口ずつ噛みしめました。

きつねうどん&山菜うどん

関東では珍しく白だしですね。全国から参拝者がおとずれるからでしょうか?戦時中は醤油が貴重品だったからでしょうか?
日本の食文化は面白いですね。

ソフトクリーム&海軍珈琲とチョコブラウニーのセット

「平家・海軍・国際派」なんて言葉もありましたが、当時の海軍のモダンで洒落た空気を感じさせる一品。ちなみにおかわり珈琲が110円というのも、長居したくなる嬉しいサービスです。

抹茶クリーム白玉ぜんざい & 宇治抹茶ラテ

甘いものを囲んで、おばあちゃんの昔話を聞く。これこそが、かつての方々が命を懸けて守ろうとした「平和な日本」そのものなのだと、強く実感させられます。
零戦の脇で味わう平和の味です。

靖国神社は、時にさまざまな報道の的になります。しかし私にとっては、大切なおじいちゃんが眠る場所。「靖国で会おう」と同期に誓い、家族を、そして日本を守ろうと命を捧げた方々の魂の拠り所です。 どんな人にもルーツがあり、私たち日本人のルーツのひとつは、間違いなくここにある。
遊就館を巡り、母と食卓を囲む。その穏やかな時間の中で改めて思うのは、今の私たちの暮らしが、決して当たり前のものではないということです。
わずか二十歳そこそこの若者たちが、「日本の繁栄のため」という大義を掲げ、家族を想い、この国の未来を信じて命を捧げた。その決断と犠牲の上に、今日の平和な食卓があるのだと痛感します。
思想や時代の解釈を超えて、ただ純粋に「ありがとう」と感謝を伝えられる場所がある。そのこと自体に、私は深く感謝したいのです。

初詣には是非「靖国神社」に足を運んでください。

東京だヨおっ母さん実演

帰り道は、すぐ隣の皇居へ。「東京だヨおっ母さん(島倉千代子)」の歌さながらに、少し足元の危うくなった母の手を引き、二重橋を眺めて帰路につきました。
ちなみに2番は九段、桜の下の歌詞なので放送禁止だそうです。

東京だョおっ母さん(セリフ入り)

後期高齢者に喜ばれるツアー

靖国神社には参拝者専用の駐車場が併設されており、車でのアクセスが非常にスムーズです。しかし、そこから皇居方面へ歩くとなると、健康な大人でも少し距離を感じるもの。ましてや八十三歳の母にとっては、その一歩一歩が大きな負担になりかねません。
そこで活用したのが、タクシーです。
靖国神社から皇居の二重橋までは、車でわずか10分弱(約3km)の距離。皇居マラソンをする方々を脇目にタクシーに乗車。国会議事堂に警視庁(桜田門)など車上で観光し、体力を温存。タクシーを降りてすぐ、二重橋で記念写真を取ることが出来ます。
人間、いくつになっても「ミーハー心」は元気の源。 「東京だよおっ母さん」の巡礼。無理のない行程で、名所をしっかり目に焼き付けてもらうことができ、不肖の息子としてもこれ以上の喜びはありませんでした。
子連れにもオススメですよ!
次は浅草で東京見物完結ですな!って今どき誰もわからないことで納得するアタクシです…。

店舗情報

喫茶結(HPGooglemap
03-3261-8521
千代田区九段北3丁目1−1 靖國神社 遊就館内
営業:9:30~16:30
定休:


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