浅ひろ本店@名古屋市中区大須

三姉妹の子育て

本日(202206)は名古屋市中区大須にある浅ひろ本店さんにお邪魔しました。

きしころスタンプラリー盛り上がってますね。

第8回きしころスタンプラリーpdf

残りあと20日。名古屋観光ついでに参加してみてはいかがでしょう?

ちなみにアタクシは参加したことがないんですよね…。なにせ元は関東もんであり、愛知県在住20年でも愛知県の広大で深淵な麺類文化に太刀打ちできない。何気なくうどん屋に入ると、うどん、そば、”きしめん”っと麺だけで関東より1種類増えてしまう。ちなみに味噌煮込みうどんの麺も別物である。さらに白汁、赤汁と出汁が2種類。さらにさらに麺の温度、汁の温度と可能性は無限大だ。しかも、カレーうどんにあんかけパスタやら、台湾ラーメンやらに混ぜそばとメニューが日々更新される。そして栄枯盛衰、RLR(絶滅危惧食堂)&RLM(絶滅危惧メニュー)も存在する。

つまりは!きしころを食べてる余裕がないのだ!加齢と共に消化器官が退化し連食がきつくなり、お子様が多くなり食事するロケーションは限られてしまい、食べ歩きが出来ないのだ!

ありがたいことに昔ながらのレストランは子供を優しく受け入れてくれるお店が多く、ちょいと汚しても許してくれ、謝罪しお代を済ませると飴やお菓子をくれたりするので、隙あらば訪問し”こんな”ブログが続けられている…。

そんな訳できしころを食べる機会がないアタクシですが、きしめんってのもRLM(絶滅危惧メニュー)であり、ころってのも絶滅危惧の呼称である。

第8回きしころスタンプラリーpdf

是非参加してください!!

さて東海の地で関東の冷したぬきそばを探す旅も一応の終焉を迎え、「名古屋の夏!松月の夏!」を再開したいと思う。

名古屋の麺類食堂には松月と言う麺類食堂発祥らしからぬ粋な名前のうどんがあった。
所謂月見うどんなのだが、白出汁のうどんに板海苔を載せ、さらに卵を落としたものである。

名古屋の暑い夏に、汗をかいた体にちょいと塩分濃い目の白汁を、疲れた胃腸に柔めのうどん、熱さに疲れた体にミネラルとスタミナをってことで海苔に卵。

ってことで、「名古屋の夏!松月の夏!」ってのが昭和40年頃までの名古屋の夏だったんじゃないかと推測している。

もっともあんまり考えている訳ではなく、「松月」ってのがRLMなもんで、今のうち食べなきゃ!!って探しているだけなんですけどね…。

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松月メモ。
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東海圏内のうどんの種物。
汁は白汁。板海苔の上に卵を落としたもの。卵は白身が少し白くなる程度加熱、もしくは熱い出汁をかけ朧月夜って感じにするのが好ましい。
卵を月、板海苔を松に見立てたことが呼称の由来。かまぼこや青菜が入ることがあるが、東海では「かけ(素)」が無いことを考えると呼称に影響を及ぼしたとは考えにくい。花巻の卵入りという訳ではないので、海苔は板海苔が正式だと考えられる。
昭和初期には東海の多数の麺類食堂で提供されていた。卵の価値と共に格下げが続き、今や絶滅危惧メニュー。令和2年の東海でも「月見」という呼称が一般的。

松月食歴
福田屋202101:刻み海苔、鶏肉、椎茸、花麩、ナルト
新海202011:四角海苔、かまぼこ、青菜、メニューに掲載なし
みやこ本店202010:四角海苔、青菜
みのや本店202010:刻み海苔、青菜、焼きかまぼこ、花麩
浅ひろ本店202010:三角海苔、青菜、かまぼこ、メニューに松月(月見)と記載
新角屋202007:三角海苔、青菜、メニューに掲載なし
山田屋202005:四角海苔、青菜
岩正202005:刻み海苔、青菜、かまぼこ
かどふく本店201806:四角海苔、青菜、かまぼこ、花麩、椎茸
いせ徳202105:四角板海苔(刻みねぎ別皿)
やなぎや本店202106:小さい四角海苔、かまぼこ、青菜

未訪問店
メニュー掲載
初味屋(名古屋市南区大磯通):板海苔

きくのや(名古屋市緑区曽根):刻み海苔、かまぼこ、花麩、椎茸

月見表記orメニュー非掲載
釜揚きしめん一八(名古屋市南区大江):板海苔、青菜、朱色蒲鉾
三浦屋(名古屋市東区出来町):板海苔、青菜、朱色蒲鉾

岐阜、三重にメニュー掲載で提供するお店あり。
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そんな訳で家族を引き連れ浅ひろ本店さんへ。

大須商店街の端っこって感じのロケーション。万松寺の隣ですね。大須商店街も愛知県観光には欠かせない街ですね。

関東で言うと秋葉原と原宿と上野を足して”8”で割ったような街って感じですかね。もうちょっとかな!?

テーブル席に案内されまして、既に決定しているメニューをお願い致します。

まずはうどん前。ビールにお漬物。

4種類も入った豪勢なものですよ!これで250円ってんだから、申し訳なくなっちゃうってもんですな。

奥さんは相変わらず味噌煮込み…。

味噌煮込みうどんの麺も塩が加えられてない独特の物なんですよね。愛知県の麺類文化は深淵で広大だ!

きしめん。

きしめんに「かけ」はありません。「きしめん」と頼むと、油揚げ、かまぼこ、青菜、刻みねぎ、花かつおどっさりがデフォルトである。

出汁はムロアジで溜り醤油ふんだんの色目が濃いがすっきりとした旨みの多い汁。

これこそがきしめんです!!

またうどん屋のラーメンが当たるとびっくりするくらい旨いんですよね。

こちら溜り醤油のスープにチャーシュー、シナチク、かまぼこ、もやしに刻み葱。愛知県の麺類食堂のラーメンは具だくさんなのである。

麺のゆで加減も上々ですが、やっぱりスープが旨いですな。

そしてメインテーマの松月。

松月はRLM(絶滅危惧メニュー)なもので、提供している店も少なく、正式なレシピがある訳でもなさそうである。

っが、アタクシはこちら浅ひろの松月が正式なものと疑わない。

出汁は白出汁、麺はうどん、海苔は板海苔、卵は白身をちょいと固める。

これが本物、これが正式なのである。

出汁を吸い込むようなうどんが白汁には合いますな。海苔を箸で割ってうどんを包んでたべるなんて贅沢なもんですよ。びっくりするくらい厚切りのですが、技のしてあるかまぼこも旨い。ほうれん草ってのも今や高級品です。うどんが半分くらい無くなったら、黄身に絡めて味変ですよ!今に始まったことじゃありません。
麺や具が無くなれば、丼を両手で持ち上げ、口に添え、丼を一気に傾け最後の一滴まで飲み干してご馳走様!これであっつい名古屋の夏をのりきれるってもんですよ!

そして「松月」を味わうには、今しかないのである!是非皆様に味わってもらいたいものである。

以前は支店もあった浅ひろさん。支店には「松月」ではなく「月見」と併記されていたため訪問を躊躇っていたら無くなってしまいました。後悔先に立たずである。是非皆様には「松月」を味わってもらいたいものである。

訪問履歴

松月@浅ひろ本店202010
鍋焼きうどん、中華そば、木の葉丼@浅ひろ本店201502


052-241-5678
愛知県名古屋市中区大須3-20-21
営業:11:30~20:00
定休:月

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