このブログの名前は「Red List Restaurant」といいます。レッドリスト:絶滅のおそれがある種をまとめた一覧のことです。
名古屋・東海には、かつて当たり前に食べられていたのに、いつの間にか出す店が数えるほどになってしまった料理があります。それを「絶滅危惧メニュー(Red List Menu/RLM)」と呼んで、一軒ずつ食べて記録しています。
絶滅危惧メニューとは
- 名古屋・東海で生まれた、あるいは根づいた料理であること
- かつては多くの店で出していたこと
- いま出している店が数えるほどしかないこと
- まとめた資料がどこにも無いこと
名古屋の食文化は複雑怪奇!広大で深淵です。
味噌カツも味噌煮込みも手羽先もひつまぶしも、名古屋めしとして全国的には有名ではありますが、アタクシの考える名古屋めしではありません。
アタクシの名古屋めしの定義は「名古屋の方が”名古屋めし”として認識していない」って感じです。名古屋の方が日常的に食べており、「へぇ~、他の地方では食べないんだぁ~」っと思うような食事が、本物の名古屋めしだと思っております。
そんな名古屋めしの中でも「最近の人は食べないね!」とか「今はもうない!」ってのがRLM(レッドリストメニュー)なのであります。
そんなメニューを絶滅(extinct)させないように、皆様のお力を借りたいと思っております。
絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機に瀕している)の3つのメニュー
| メニュー | どんな料理か | いまの状況 | |
|---|---|---|---|
| No.1 | 天南丼 | 海老天と長葱を割り下で煮て、丼飯に乗せたもの | 出す店はごくわずか。訪れた店が次々に姿を消しています |
| No.2 | 味噌中華 | 愛知の麺類食堂が出す、八丁味噌仕立ての中華そば | 麺類食堂そのものの減少とともに、静かに縮小しています |
| No.3 | 松月 | 白汁のうどんに板海苔を敷き、卵を落としたもの | 「月見」に呼び名を奪われ、名前ごと消えかけています |
No.1 天南丼

海老天というより、衣天とか海老の尻尾天みたいなものを長葱と一緒に割り下で煮込んで、丼飯に乗せた名古屋特有の丼です。海老天を味わう天丼とは名前を異するのは、そのためだと思う。高カロリーの日本の高度成長期を支えた男たちの一品。
天南丼とは(食べられる店と、もう食べられない店)
アタクシの一押し天南丼を提供してくれていた春乃屋は2025年11月に廃業しました。令和8年、行列のできる人気店・岩正ですら、天南丼を注文するお客さんは少なくなっているそうです。
No.2 味噌中華

愛知県には「麺類食堂」という業態があります。うどんもそばも丼も中華も出す、なんでもある店。そこで出される八丁味噌仕立ての中華そばが味噌中華です。恐らく白味噌の札幌味噌ラーメンが流行る前から、愛知県に根付いた赤味噌のラーメン。
味噌中華とは(愛知県麺類食堂ノスタルジック系八丁味噌ラーメン)
ラーメンは近年一番開発された料理なので、麺類食堂のラーメンは廃れる一方です。
No.3 松月

白汁のうどんに板海苔を敷いて、卵を落としたもの。卵を月に、板海苔を松に見立てたのが呼称の由来とされています。昭和初期には東海の多くの麺類食堂で出されていました。
松月とは(白だしで板海苔の上に生卵が載ったうどん)
卵の価値が下がるとともに格下げが続き、いまでは「月見」と呼ぶのが一般的になりました。松月という名前ごと消えかけています。
なぜ記録するのか
いま何軒残っているのか、このページには数字を書けません。なぜなら明日には絶滅しているかもしれないので…。
現在把握している店舗は、各記事の一覧をご覧ください。
そしてその一覧も、更新するたびに短くなっていっております。
食べログにもGoogleマップにも、店の情報は載っています。けれど「メニューに載っているか?提供してくれるか?」をまとめた資料はないのです。
いつか絶滅する日が来ても、何がどこにあって、どんな味だったのかを書いたデータどこかに残っていれば、アタクシが隠居生活を送る時の酒の肴になります…。
情報をお持ちの方へ
この記録は、興味を持って読んでくださる方の情報で成り立っています。他所者の若輩者のアタクシ一人が出来ることは、たかが知れています。実際、これまでにも「あの店にもあるよ」と教えていただいて辿り着いた店が何軒もあります。
- 「あの店にも出している」 — 未訪問の店として一覧に加えます。食べに行きます
- 「昔この店で食べた」 — もう無い店の記録として残します。閉店してしまった店ほど、記録が残っていません
各記事のコメント欄か、このページのコメント欄にお願いします。うろ覚えでも構いません。店の名前だけ、地名だけでも手がかりになります。
絶滅する前に記録だけでも残したいと思っております。絶滅してしまったら掘り起こす方がいるとは思えないのです。
よろしくお願い致します(拝)


コメント