長期分散投資ではお金持ちになれない。普通の資産額(50代世帯で一千万円)を保有し、普通の利回り(年利4%)くらいで運用したとしても、お金持ち(資産一億円以上)には成れない。72の法則の法則を使えば18年で二千万円、36年で四千万円、54年で八千万円って感じである。さらに税金を引かれることを考えれば、人生100年時代とはいえ億り人になることは、今回の人生では諦めるしかない…。
それでもアタクシが長期分散投資をしているのは、インフレに負けない資産を持ちたいからである。貯金は為替によってもインフレによっても目減りする。日本はバブル崩壊から物価が下がり続けたデフレの国だったのでピンとこないが、一般的には物価は上がる。日本政府は2%のインフレを目標に経済政策を行っている。つまりは毎年2%程度物価が上がるのが健全な経済とのことなのである。
株はインフレに強いとされるのは、商品サービスの値段が上がれば、企業価値も上がるってことらしいが、簡単に考えれば、株も商品なのでインフレ率に伴って株価は上がるってことなんだと考えている。インフレ率程度に資産は増え、配当金で物価上昇に対応するってのが、長期分散投資なので、アタクシの投資スタイルは目的と手段が合っているんじゃないかなぁ~っとは思っている。
それでもアタクシの「投資」のイメージは、タイムラインに流れる「一撃〇万円!」っとか、「時給〇千万円!」とかでして、嘘だろ!っと思いながらクリックしてしまい、一日数百件の、やけになれなれしかったり、上から目線だったりするメールに悩まされる毎日を過ごしている。
閑話休題
信用取引(デイトレード)である。「売りだ!売りだ!」「買いだ!」電光掲示板に流れる株価を見ながら場立ちが手振り(ハンドサイン)を送る…、っていつの話だよ!ってのがアタクシのイメージである。令和の今ではモニターを並べ、多種の指数を表示し、Xのタイムラインに目を通しながらクリックするってのが、投資のイメージなんでしょうね。
信用取引自体デイトレードではない。制度信用取引は6カ月間、一般信用取引は各証券会社によって変わるが、返済の期限があるってことで、短期の取引となるので、アタクシはデイトレードでしか使用しない。日を跨いで恐ろしいことになったこともあるからですが…。
信用取引は、現金や株式を担保として、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことである。一般人が売りから入れるってのが最大の特徴である。さらに預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができる。所謂レバレッジが効かせられる訳ですな。
「ギャンブルするからお金貸して!」って奥さんに言っても貸してくれませんが、証券会社は貸してくれるんだからありがたいもんですな。まあ女房子供の財布からくすねたお金で勝負するのは、それはそれで面白そうなんですがね…。
お金や株券を借りて勝負する訳ですから手数料はかかります。勝負の場ですから結局盆屋が儲かるようになっているんですな。
株は丁半博打で、上がるか下がるしかないんですが、自分が買えば株価は上がり、売れば下がります。単純明快な話で、儲けるためには安く買って高く売らなきゃいけないのに、自分が買って高くなった株価に手数料まで上乗せされんですから、当たるも八卦、外れるも八卦ではなく、買った時点は必ず負けています。アタクシはこれを納得するためにそんじょそこらの若者の年収位払っちゃったんですね。メチャクチャ高い授業料でした。決して奥さんには言えない、墓場まで持っていく秘密である。
さらにもち越しなんかすれば、ちゃんと利息が付きまして、半年後に上がる!って思っても、半年分の利息より上がらなきゃ話にならないんですね。
そんな訳で信用取引は短期決戦の方が勝率が上がります。要するに利子分負けが確定してしまうんだから、借金は早く返した方がいいって話な訳です。株価は読めないですが、利子は確定してますからね。
自ら進んで、いろいろ余計な苦労をしているからこそ、信用取引(デイトレード)とタイトルにしているアタクシです。
アメリカの株価が気になり夜中目が覚め指数を確認。明日損切しなきゃいけない!追証どうしよう!っと女房子供の寝顔に謝る夜を何度繰り返しただろう…。「誰でもいいから俺を許してくれぇ~」っと前場が始まる前の車中で何度叫んだだろう!?
ってことでアタクシは信用取引否定派のはずである。
っが、ふと思い出したように信用取引に手を出し、今年も配当金を溶かしてしまっている…。
趣味ならもっと割りがいいもんがありそうなんですが、やはり思った通りに株価が動いたり、数字上でも一撃〇✖万とか経験しちゃうと脳が快感を覚えちゃうんですよね。ハイボラジャンキーを拗らせて廃人になるってのは分かっているんですが、なかなかあの痺れるような感覚は忘れがたい物があります。だって自分の稼げるお金の3倍が懐に入ってきちゃうなんて、もし給料だったら一生忘れられない思い出になるってのは当たり前ですよね。もっとも負けは3倍以上になるんですが…、それはそれで痺れちゃうんですがね…。
負けてるときは冷静に、勝ってるときはもっと冷静に自分の行動を分析しなきゃいけないってのがギャンブルってもんなんですな。アタクシは最後まで自分を律することが出来なかったですが…。
そんなアタクシが今だ信用取引をする訳は!
ただ単に病気な訳です。依存症なんです。自分で悪いと思っていることを止められないのは依存症です!酒もたばこも女癖も同じです。病気は自分で治せません。必ずお医者さんに行きましょう。さらにお医者さんは治療してくれますが、叱ってはくれません。できれば叱ってくれる方と一緒に通院しましょう。依存症は、もともと本人は治そうと思ってません。医者は病院に来た患者を治療しますが、病気だと思ってなくて医者に行かない方は治療すら出来ません。って理解していても自分では治せないハイボラジャンキー…。なんたって女房子供に話せる話じゃないから…、協力を求められないんですな…。
下手くそと言うより、ド下手なアタクシが、女房子供を路頭に迷わせないようにするためには、稼ぎより負けないようにすることである。手を出した時点で負けは確定ってのを知っているだけに、証券口座に入金できる金額以上は負けないようにしている。これが今の精一杯な訳である。
さてここからは信用取引に手を出してしまった時の為の覚書。
自分の都合を株価に押し付けない(自分が欲しい金額、自分の負けを相殺できる株価まで握らない。自分の都合で株価は動いていない。)
含み損は、一日のトレードで勝った金額の平均の半分以下にする。(明日勝てれば取り戻せる金額。明日も勝負できる種銭は残す。)
休むも相場。(手を出さなければ負けない。手を出した時点で負けは確定している。もっともこれが出来ない依存症患者…。)
退場は認める。(退場しているのに気が付かず、居座ろうとするから問題が起きる。追証があったら退場。また戻ってくればいいだけの話。)
勝ってるときこそ冷静に行動を考える。(リスクコントロール、自分をコントロールできなきゃ勝ち目はない。)
値嵩株には手を出さない。(専業トレーダー(プロ)が食っていけないボラの銘柄のみ扱う。少なくともアタシャ、プロには勝てません。)
もっとも令和5年8月に始めたヨギボーマックス&お誕生日旅行チャレンジ、信用取引のみなんですが…。
既に大負けしております…。
デイトレードで勝てる人に憧れる!ギャンブルでお金持ちになる夢を見る!ってのが止められないお父さんですな。
ドサ健ばくち地獄で「博打だけはプロに勝てるって思っちゃうんだよな」って下りがありますが…、何でもプロには勝てるはずもないって分かっているし、なんなら卓球とか習っている中学生にも勝てる訳はないって思ってしまうんですが、博打だけは…、って思ってしまうからいけないんですよね…。
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