子供の習い事、そろばんはアリ?ナシ?
生まれたばかりの我が子は”世界で一番かわいく優秀だ!”将来何になるんだろう!?かわいいからアイドルか!?頭がいいから研究者か!?なんて夢は果てしなく広がる。首も座って外に連れ出せるようになると”国産では一番かな!?”なんて世界の層の厚さを知ることになる。幼稚園に通いだすと”町内では一番かな!?”っとまだまだ上位にいる優越感をちょいと無理がある妄想をする。小学校低学年なら”クラスの上位にはまだ入ってるから大丈夫”と自分をごまかし始める。小学校高学年にはいると「なんとか一人で食っていけるようにしなきゃいけないな。」っと先が見えない不安を抱え子供を見つめるようになる
とりあえず頭が良くなってほしい! とりあえず手に職をつけさせよう!教育の基本は「読み書きそろばん」って言うし、そろばんを習わせよう!って方は多いと思う。
って訳でそろばんについて認めていきたいと思います。
「そろばん」とは
「そろばん」習うメリット
「そろばん 習わせるべき」なんてググってみると、そろばんは「計算力向上、暗算力が付く、右脳開発」なんて言葉が出てくる。
計算能力向上・暗算力が身に付くってのは、計算の基本は二けたの足し算、引き算、掛け算、割り算なんだから、練習すれば早くなるのはわかる気もする。
右脳開発ってのは…、まあ指先を動かすのは脳の発達に良い気はするが…。大学のレポートみたいに難しい言葉を使えばなんとなく文章に箔がつくって感じに思えるのは私だけだろうか?
ちなみに「そろばん」をググろうとすると、候補検索(サジェスト)には「役に立たない」とか出てきたりする訳で、肯定派も否定派もいることが分かる。
っが、そろばんのロジックを説明している方が少ないので記そうと思う。
「そろばん」の算術はシンプル
足し算・引き算は一桁の計算 繰り上がりや繰り下がりも、結局は一桁の足し算・引き算で行います。簡単に言えば、筆算の紙と鉛筆代わりにそろばんを使うだけです。
掛け算は九九の足し算 一桁の掛け算、いわゆる九九を暗記し、その結果を上記の足し算・引き算を使って処理します。ちなみに二桁以上の掛け算は、「お流儀」によって上位桁から掛けるか、下位桁から掛けるかが異なります。
割り算は九九の引き算 割る数に9から順に数をかけて、割られる数から引けるかを試します。引ければその数が答えの一番大きい桁となり、引けなければかける数を減らして試す、というのを0になるまで繰り返します。
アタクシの稚拙な文章だと分かり辛いが、プログラムを齧った方なら、簡単なフローチャートだと分かる。パターンが決まっているので、繰り返せば答えがでるって訳ですな。
近所のおっさんがいい加減に説明すると、「0~9の足し算、引き算と九九が分かれば何桁だろうが計算できる!」ということです。
つまりは、そろばんでも公文式でも百ます計算でも、やっていることは同じ。単純な計算を繰り返しやらせるということです。計算ができるようになるには結構な量の訓練が必要なので、基本を何度も何度も繰り返しやらせるだけ、ということなんですね。
計算ができる子にしたいのであれば、そろばんでも公文式でも百ます計算でも大きな差はありません。どの方法を選ぶかは、その子の特性と、親の希望、そして親が子供に使える時間で考えると良いでしょう。
ちなみに、そろばんが最も優れている点は、運指(そろばんの弾き方)は、すぐ覚えられる、九九は音で覚えられる、つまり二桁の計算が出来なくても運指で計算が出来るところです。いわゆる頭ではなく体で覚える。って奴です。体を使うってことは極めるには トップアスリート 同様、時間と訓練が必要になります。そろばんで食っていかせるのでなければ、 あまり時間を費やすのは費用対効果が悪いんじゃないかと思うのがアタクシの見解です。
現在は電卓もスマートスピーカもあるので、暗算なんかしなくても正確な答えが出るし、もし社会人になって「この決算報告書は暗算でやりました!」なんてことになったら…、周りの人は結構困ると思う。
親の目標設定と現状把握の重要性
後ほど書きたいと思っているのだが、子育てが難しいのはなぜか?理由の一つに目標は子供が決めることにある。問題解決の基本に問題の解析、現状把握は欠かせないのだが、親の目標と、子供が選んだ目標が異なれば目標の解析ができない。現在の状況を冷静に把握できなければ、目標までのロードマップは立てられない。つまりは目標を達成できないのだ。
そろばんを習わせるなら、「何級、何段までやらせるのか?」「何級は何をするのか?」くらいは親が把握するべきだと思います。つまりは目標設定をしてあげる。そして世界で一番難しい現状把握「世界で一番優秀でかわいい我が子は、計算が得意なのか、暗記が得意か、反応速度は速いか、継続できるのか」を残酷に把握して、目的までたどり着けるのか冷静に考えないと、お互い辛い思いをするだけじゃないかな!?っと思っています。
そろばんを習わせるのはいつから?
さて、アタクシはそろばんだろうが、公文式だろうが、百ます計算だろうが、計算を習得させるのは大切だと思っているので、そろばんを習わせることには一理も二理もあると思う。
3才から始めるそろばん
”日本”で習わせるにはクリティカルエイジ(覚えられる最後の年齢)というか、子供にとって習い事が優位になる年齢は間違いなくある。
子供の生まれ月が人格形成に及ぼす影響は小さいが無視できるものではないとされている。よく言われる「プロスポーツ選手は4月生まれが多い。」って奴だ。早生まれと遅生まれが一斉に初等教育を受け始めると1歳近い差があり、学齢が低ければ低いほど体格面、情緒面、精神面に大きな差になる。学齢が上がるにつれその差は解消されるとされているが、初めの一歩早く踏み出か、躓くかでは大きな差が出来るのは間違いない。
3才から習えるそろばんってのもありまして、3才児がそろばんを弾いてる姿を見れば褒めちぎるのは間違いないことだと実感持している。
なんと言っても子供の原動力は褒められること、認められることである。何かと褒められる子と何につけ失敗する子では自己肯定感も異なり、成長速度は変わってくるのは想像に難くない。
余談であるが、先進国では子供に優位性を与える為、早生まれの子の親は就学年度を遅らせることができる。選べない国は先進国でいくつもない。その一つは我が日本である。ちなみに早生まれの差は一生続く!なんて怖いことを言っている方もいる。
教育基本法から考えるそろばんを始める時期
日本で子供に義務教育を受けさせるには”教育基本法”がベースにあり、”学校教育法”があり、”学校教育法施行規則”があり、”学習指導要領”がある。
小難しい法規は無視するとしても、義務教育にはカリキュラムが定められているのだ。
算数の学習内容は、
1年生で一桁の足し算引き算
2年生で二けたの足し算引き算、九九
3年生で割り算、小数点、そろばん
4年生で億、兆など大きい桁
【算数編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説(学習内容は P12~15 )
上記を見ると、算数において、日本で義務教育を受けさせ子供に優位性を与えるには、入学前に一桁の計算が出来るようにさせる。1年生には九九を覚えさるのが良いかと思う。学習指導要領にそろばんがある以上、そろばんは習わせておいたほうがよい。 小学校3年生以降に習わせるのは、もはや趣味の範疇になる、ということになるでしょう。
つまりはそろばんを小学校入学時に習わせる!ってのが、現在の学習指導要領下の算数においては正解になる。
我家において…
さりとてなんとなく昔からあるし、近所にあるし、月謝も安いからと、我が大姉ちゃんも小学1年生から習わせていましたが…。じぇんじぇん役立っておりません。
足し算、引き算、九九までは良かったんですが、複数桁の掛け算はそろばんのお流儀と学校の教え方が違ったので、混乱した模様…。
12×34を筆算では4×2から始るのと、そろばんでは10×30から始めるのを理解できなかったようです。さらに学校の授業でそろばんをやると、出来る子は我が大姉ちゃんよりも出来るので、あまり優位性がなかったようです。
割り算においても、あたりを付けて計算する割り算と、流れ図通り、9の段から始めるそろばんが同じことをやっていると認識できなかった模様…
親の思惑と子供の目標には相違があった模様…。
結局は個人の能力って、教育を否定したりしたくなる結果になっております…。
まとめ
計算能力を向上させる
そろばんでも公文式でも百ます計算でも、目的は同じです。
そろばんを始める年齢
学校での優位性を保つには小学校入学時が最も効果的です。
一度は経験
令和の今はオンラインでもアプリでも体験出来ますので、一度は経験させるってのも正解のない子育てには必要。
オンラインでそろばんが簡単に学べる!ネットdeそろばんの無料体験詳細はこちらアプリでそろばんを経験させるのも一つの手かも!
そろタッチ|そろばん式暗算学習アプリ3歳から始めるそろばんってのもあります。
いしど式そろばんの対象年齢:3歳から、数字の読み書きと数の概念の理解があれば受講可能です.子供の習い事選びは、親の期待と子供の適性、そして学習指導要領といった現実的な側面を冷静に考慮することが大切です。
余談ですが、我が家は「読み書き算盤」の算盤は諦めて「読み書き簿記」にしました。挫折させないために頑張ります…。
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