かき揚げ天ぷら＠千種駅住よし20211001

本日（2021001金）は愛知県は名古屋市、千種駅ホームにある住よしさんにお邪魔しました。

関東から東海へ移り住み、驚かされることはたくさんあったが、１０年も生活していると慣れ親しんだものもあるし、未だに慣れないものもある。

赤味噌に溜り醤油なんかは、「貝汁は赤味噌に限る！」とか、「刺身は溜り醤油でなければならない！」なんてすっかり尾張の人間になってしまっているのだが、冷やしたぬき（関東の冷やし中華のような冷やしたぬきそばの意）がなかなか食べられなかったり、立ち食い蕎麦が近所にないことは、未だに慣れない。こんなことを書いていると、アタクシは立ち食い蕎麦がかなり好きなことを認識させられる。って言うか、所謂街の蕎麦屋が好きなんだろうな。昼前に蕎麦前をやり、ざるを手繰って、たばこを咥え散歩がてら家に帰り昼寝をする。アタクシが憧れる隠居生活はこんなもんですな。居場所探しはまだまだ続きそうですなぁ～。

もっとも土日には疑似隠居生活を行う為、市場に足繁く通い朝酒を飲み、昼は子供の食い散らかしたお子様ランチなどで昼酒を飲んだりと、疑似隠居生活＆居場所を確保して入るものの、緊急事態宣言下ではそうも言ってられませんでした。行きつけの市場の食堂は休業。飲食店はアルコールの提供を自粛。さらには時短営業。５人家族の我が家はテーブルを別々にされたり、予約が取れなかったりと、外食自体が出来ない状況でした。

そして緊急事態宣言が開けた令和３年１０月１日のお話。

家路に向かう駅のホームにある住よしさんを覗くことにする。

住よしさんは名古屋駅きしめんスタンドのガリバー。よく言われる「きしめんは新幹線のホームが一番美味い！」を提供しているお店である。

名古屋の住民としてはそれについては一言、言わせていただきたいこともありますが、それは次回のお楽しみってことで…。

名古屋の立ち食いきしめんスタンドってのは、立ち飲み屋の一面が強い店が多いのは地元住民さえ知らない人が多い事実である。

名古屋駅はほとんどのホームにきしめんスタンドがあり、アルコールを提供していない店舗は新幹線のホームだけだったりする。

蕎麦前ならぬ、きしめん前に一杯ひっかけるって訳ではなく、居酒屋によるような気分できしめんスタンドへ向かうのである。

立ち食い蕎麦屋でアルコールを提供する店は関東でも珍しくはないが、つまみが充実している店は少ないんじゃないかと思う。

名古屋のきしめんスタンドは、ほぼ立ち飲み屋のように、ワンコインのつまみを豊富に取り揃えている店はもちろん、「天つま」という恐ろしいメニューはどこのきしめんスタンドにもある。

天つまってのは、関東で言う「天抜き」、関西で言う「天吸い」。所謂蕎麦屋の種物の台抜きである。

天抜きと言うからには、かきあげ天きしめんのきしめん抜き。かき揚げに出汁をかけたものを提供してくれるのだ。しかもそれがやたら廉価ってのが、実に名古屋らしい。

そんな立ち飲み屋の要素が強い名古屋のきしめんスタンドであるので、今回のアルコール提供禁止の緊急事態宣言には参ってしまったようである。