お父さんの高配当株の運用日記 2026年9月
みなさん、こんにちは。2026年9月。朝晩の風が急に秋めいてまいりましたが、株式市場の片隅で相変わらず「果報は寝て待つ」を地味〜に実践している昭和のオヤジでございます。
今月をひと言でまとめますと、「市場はお祭り、オヤジは暇」。企業は株主にゴマをすりまくり、娘たちはディズニーの優待に浮かれ、アタクシはAIに褒められてやることがなくなりました。順番にご報告いたします。
相場感|高配当株から見た2026年9月
📈 日経平均は「男子高校生」、TOPIXは「生徒会長」
日経平均とTOPIX(東証株価指数)が乖離し始めました。日経平均はもはや「半導体銘柄」の別名。そろそろSOX指数(米国の半導体株の指数)を見たほうが早いんじゃないか?と思うほどです。
例えるなら、日経平均が「文化祭の準備でハイテンションに暴れ回る男子高校生」なら、TOPIXは「それを冷ややかな目で見守りつつ、やるべきことを淡々とこなす生徒会長」といったところでしょうか(笑)。高配当株投資家のアタクシは、もちろん生徒会長の側に座っております。
🎁 PBR改革の成果ラッシュ!企業たちの「ゴマすり大盤振る舞い」
東証から「お前たちの会社、解散価値(PBR1倍)すら下回ってるってどういうことや!はよ株価上げんかい!」と怒られ続けた企業たちが、今年は怒涛の株主還元ラッシュを仕掛けてまいりました。
- 自社株買いドカン!
- 大幅増配ドカン!
- 株主優待の新設・拡充ラッシュ!
これが数字で見てもホンモノでして、2026年1〜5月に上場企業が設定した自社株買いの枠は16.2兆円と、この期間として過去最高(日本経済新聞)。2026年度の増配を期初の計画から見込む企業は全体の44%と、例年を大きく上回っています(野村證券、2026年5月)。9月に権利が確定する株主優待も約470社と、3月に次いで多い月です(株主優待一覧)。
東証のオカンに叱られた優等生たちが、ここぞとばかりに「これあげるから株買って!」とゴマをすりまくっている状況でございます。
そこへ9月は中間配当の権利確定月。高配当株と優待株をめぐるクロス取引(つなぎ売り)の攻防に、権利落ち後の暴落祭り。市場はもはや「年に一度の秋の大エンタメ会場」と化しておりました。
……で、我がポートフォリオはと申しますと、ゴマをすってくれる銘柄が世間より少ないような…。祭りの会場の外で、焼きそばの匂いだけ嗅いでいる気分であります。
✂️ 株式分割ラッシュと、宝くじのキオクシア
9月は、個人投資家の大好物「株式分割」のニュースも目白押しでした(どれも10月1日に分割)。
- キオクシア:1株→3株(あの思春期のやんちゃ娘!)
- 東京海上HD:1株→15株(株主優待も新設!)
- 東計電算:1株→3株
特に東計電算のような優良バリュー株が買いやすい単位になってくれるのは、アタクシのような地味な高配当投資家にとって実にありがたいお話です。
問題はキオクシア。宝くじ代わりに39,000円で1株だけ買ったのですが、3分割されて手元の数字がイマイチピンとこなくなってしまいました。えっと一株13,000円になったのか!?本日の株価は100円上がったから、900円上がったのかぁ!?なんて…。
当の本人は、昔の派手さもなく、ホント面白くない。
とりあえず「70倍になる」って話じゃなかったでしたっけ? 家族でハワイ旅行に行く予定なので、せめて50倍になってください。お願いします。
🏰 上場30周年のOLC(ディズニー)優待と、狂喜乱舞する我が家の女子供たち
そんな優待祭りのなか、我が家で絶大な存在感を放っているのがオリエンタルランド(OLC)であります。
我が家の娘たちは、OLCの100株を大切に抱きしめて「ずっと持ってる!ディズニーランドって私のものなんだよね!」と言い張っております。100株の株主がパスポートをもらうには3年以上の長期保有が必要。ところが今年は上場30周年の特別優待で、9月末に100株持っていれば、保有期間に関係なく1デーパスポートが1枚もらえるのです(オリエンタルランドの発表)。おかげで念願のパスポートが、無事に我が家へ運ばれてくる予定です。
……が、ここで投資家としてのオヤジの胃が痛むのです。
「ちょっと待て……OLCの株価、2024年の年明けから、ずーっと右肩下がりだったんだぞ……!?」
今年の5月には2,103円の安値。9月に入って、ようやく安値から4割以上戻してきたとはいえ、含み損はまだ抜けきっておりません。「たった1枚のパスポートのために、どれだけの含み損を耐え忍ぶつもりだ……?お金を出してくれたお祖父ちゃんお祖母ちゃんは喜んでないぞ! 本当にこれでいいのか……!?」
と、一人で頭を抱えるアタクシに向かって、女房と娘たちはこう言い放ちました。
「え〜? だって優待のパスポートって限定の絵柄で可愛いじゃん!」
「それに優待券で入場するとショーやグリーティングの抽選に当たりやすくなるんだよ!? 最高じゃん!」
(後半が本当かどうか、アタクシは知りません。ただの噂のような…)
経済合理性など、我が家の女子供たちの「ディズニー愛」の前には1ミリも通用いたしません。含み損など彼女たちは見ていない…。ただひたすら鬼ガチホールドらしいです。もっとも長期投資家としては本来あるべき姿なのかも知れませんが…。
今月も”もし学長が今月から日本株高配当ポートフォリオを作るとしたら”が公開されました
アタクシは、こびと株さん&両学長の高配当株ポートフォリオを崇拝しておりまして、令和8年9月現在、アタクシが保有する日本株の90%以上が、こびと株さんの「もしこびと株メンバーが今月から高配当株ポートフォリオを作るとしたら(2019.7〜2021.11)」か、リベシティの学長高配当マガジン「もし学長が今月から日本株高配当ポートフォリオを作るとしたら(2023.7〜)」でご案内のあった銘柄です。つい悪い癖が出て、キオクシアとか楽天とか買っちゃうことがあるので「90%以上」なんですが…。
こびと株さんは2021年でポートフォリオのご案内を止めてしまいましたが、「買ったら死ぬまでガチホールド」「配当金以外は“出来るだけ”気にしない」というのがアタクシのスタンス。5年前のポートフォリオでも価値のある情報と考え、いまだに監視を続けております。
今月は5日(土)の9:02に公開されました。ワクワクしながら画面を開いたアタクシでしたが……結果はなんと、「今月のポートフォリオの入れ替えは一切なし!」
……はい、これこそが「高配当株投資の、最高にありがたくて、最高に面白くないところ」なんですよね(笑)。
とはいえ、ポートフォリオとは別に個別株のご案内もありまして、その銘柄は翌営業日に5%ほど上昇。直近でご案内された銘柄も軒並み上がっておりました。両学長の発言力を、まざまざと見せつけられる展開です。
😴 AIにまで褒められて、やることがなくなった
最近のアタクシ、ChatGPTやらGeminiやらClaudeやらの生成AIに我が家のポートフォリオを読み込ませてみたところ、「完璧な分散です!素晴らしい高配当ポートフォリオですね!」とべた褒めされてしまいました。
AIにお墨付きをもらったが最後、銘柄を入れ替える理由も、買い急ぐ理由も消滅。結果として、やるべきことが完全にゼロになり、株式投資が全っ然おもしろくありません(笑)。
そもそも高配当株投資の基本ルールその1は、「一度買ったら、死ぬまで売らずに抱きしめ続ける(ガチホールド)」。自分の中で納得のいく「株の詰め合わせセット(ポートフォリオ)」が一度完成してしまうと、投資家としての仕事がほぼないのです。
急騰した銘柄はリバランスすべき、とは言いますが、含み益が多くても暴落時のバリアが少し厚くなる程度のもの。資金力が薄いうちは、リバランスなんて考えなくてもいいんですよね。その点、資金力の少ない我が家は……まさに何もすることがない! ほっといてくれ!
両学長&こびと株さんのポートフォリオを参考に5年以上買い続けたアタクシは、企業から年に数回振り込まれる「配当金」という名のご褒美を、果報は寝て待つだけ。12月のボーナスが振り込まれるまで、ただただ寝て待つ日々です。画面と睨めっこして売買を繰り返したい人にとっては、本当にヒマで退屈な世界なんですね。
人間、一番の大敵は「暇」でございます。この退屈さに耐えかねて、余計な信用取引やギャンブル株に手を出さないよう自分を必死で戒めるのが、今のところ一番の難工事となっております。
👨🏫 「今月は何もしなくていい」と言える学長のすごさ
そして、ここで改めて感動するのが両学長の凄さです。
もしこれが、月額料金(顧問料)をドカンと取る投資アドバイザーだったらどうでしょう?
「今月は何もやることがありません!銘柄変更ナシです!はい、それでは今月の顧問料3万円になります!」
……なんて、口が裂けても言えませんよね(笑)。お客さんを引き留めるために、無理やりキャッチーな目玉商品をひねり出し、要らない売買を案内しなければならないところです。
見返りを求めず、本当に他人の資産形成だけを考えている学長だからこそできる、見事なまでの「放置(ブレなさ)」なのだと深く実感いたしました。
🌏 新登場「オルカン高配当」で、NISAのスキマを埋める作戦
さて、そんな「やることナシ」でヒマな高配当投資家たちの間で、今月いちばん話題になったのがこちら。
【新登場】「オルカン高配当」!
正式名称は「eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)」。三菱UFJアセットマネジメントが9月30日に設定した投資信託で、全世界の株式から配当利回りの高い企業を集めたものです。配当金を受け取る「配当払出型」と、受け取らずに再投資する「資産成長型」の2種類があり、信託報酬は年0.165%(2026年9月時点)。名前は似ていますが、いわゆるオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)とは別の商品です。
ざっくり言うと、こんな違いがあります。
- 普通のオルカン:世界中の企業へまるごと投資。配当は自動で再投資されて、値上がり益(将来の資産増)で増やす。
- オルカン高配当(配当払出型):配当をたくさん出す企業を集めて、配当金(分配金)がお金として手元に振り込まれる。
「値上がり益も欲しいけど、やっぱり今使えるおこづかい(配当金)も欲しい!」という欲張りな投資家にとっては、気になる新商品です。
アタクシも「おっ、これは面白そうだな!新NISAの『つみたて投資枠』でコツコツ買ってみようか」と思ったのですが……調べてみると、「成長投資枠」でしか買えない仕組みでした。新NISAの2つの枠をおさらいしておきますと、
- つみたて投資枠(年120万円まで):金融庁が選んだ、長期積立向きの投資信託しか買えない枠。
- 成長投資枠(年240万円まで):個別株や幅広い投資信託が自由に買える、枠の大きいメインステージ。
アタクシは毎年、この成長投資枠を学長ご案内銘柄で全力で埋めにいくのですが、テトリスのようにきれいには使い切れません。「隙間が空いちゃった(数万円だけ枠があまった)……いい感じのピース(ちょうどいい金額の銘柄)、落ちてこないかな!?」という「端数」が必ず出るのです。
そんな時こそ、指定金額で買えるこの「オルカン高配当」! 微妙に残ったNISA枠を綺麗に埋める『最高のスキマ商品』として大活躍してくれるんじゃないか!?と目論んでおります。
両学長なら「そんな小銭を取りに行かんでもよろし!」と言われるでしょうが、サラリーマンの節税なんて、出来ることが少ないのであります。
早く12月の配当金が振り込まれないかなぁ〜。
みなさん、秋の夜長も浮気せずに、地道にガチホしていきましょう! 続報を待て!
超長期投資家なら「楽天証券」一択な理由
ちなみに、長期投資なら楽天証券が一番だと思っています。
アタクシ、含み益が「配当利回りの20年分」を上回ると売る、というルールを考えています。現在50過ぎのアタクシ。70過ぎの自分の未来なんて、正直まったく想像できませんからね。20年分を先取りできれば、もうその株からの恩恵は十分いただいた、という考えです。
ゆえに知りたいのは「リアルタイムの配当利回り」。学長ご案内銘柄を購入したとき「おっ!学長ご案内の配当利回りより0.1も高い!」なんて、すぐに確認してニヤニヤしたいわけです。
楽天証券のスマホアプリは、時価に対する配当利回りが表示される稀有な存在。超長期投資家には必須のアプリでしょう。
(※保有していないと表示されない仕様なのは、ぜひ楽天証券さんに改善をお願いしたいところですが……! 買う前に知りたいんですってば)

複数の証券口座を持っているのも、意義はあったりします。
アタクシの場合、証券会社ごとに「役割」が違うんですね。使い分けているうちに増えた、とも言いますが。



連載のバックナンバー
▶ 先月:【2026年8月】大人しい子が、いちばん伸びた月
▶ 先々月:【2026年7月】子どものお年玉を全額オルカンにした父の話
▶ こびと株と両学長は同一人物?高配当株ポートフォリオが似ている理由
▶ 両学長の宿題リストを50代がやってみた




コメント